科・属名

ヤナギ科 Saalicaceae

ヤナギ属 Sarix

学名

Salix babylonica L.

英名

Weeping willow、Babylon willow

和名の由来

中国ではこの樹で矢を作ったので、「矢ノ木」と言われた。これは「ヤナギ」へと変わったもの。

学名の由来

Salix ケルト語でsal 近い + lis 水 が語源。水辺に多いことから付けられた。

ラテン語でsalire 跳ぶが語源だとの説もあり、生長が早いことによる。

Baylonica 地名、バビロニアの。現在のイラク、古代メソポタミアの南部を占める地域がバビロニア。

木の特性

分布

中国原産。湿地に生育。

奈良時代に日本に渡来。街路樹として日本各地に植栽。

シルクロードによって南西アジア、ヨーロッパに伝えられた。

川辺、湿地を好む。

形態

落葉高木。雌雄異株。

太い幹は直立するが、細い側枝は枝垂れる。樹皮は灰白色、縦に割れ目が生じる。

葉は線形で細く先が尖り、長さ10㎝前後、葉縁には細かいきょ歯があり、葉の裏面は帯白色。

虫媒花。尾状花序。早春に葉と同時かそれより早く咲く。黄緑色の花の基部には小さい葉が数枚ある。雄花序は4㎝ほど、雌花序はそれより短い。雄花の雄しべは2で葯が黄色い。雌花の雌しべ1の柱頭は2裂し、花柱は短い。

果実は朔果、5月頃に熟し、種子には長い綿毛がある。種子は風で散布され、アレルギーになりやすいため街路樹には雌株を避けるので、雌株は少ない。

特性

成分にサリシンを含む。サリシンは体内で変化し、サリチル酸になる。

サリチル酸には解熱作用、局所刺激作用、殺菌作用、血圧降下作用、鎮痛などの作用がある。解熱鎮痛薬のアスピリンはサリシンの作用を基に考案されている。

辺材は白色~黄白色、心材は淡黄褐色~紅褐色で、組織が均一で軟らく、軽く割りやすい。

生薬

生薬名

柳華 神農本草経(下)は Salix babylonica L.で同じ

使用部分

採集時期・方法

花を突き汁にするか、磨って粉末にする

公定書

日本薬局方 ―

  局外生規  ―

  中共薬典  ―

漢方例

清上防風湯(万病回春)、治頭瘡一方(本朝経験方)

薬性・薬味

苦 寒

応用・利用

去風・利湿・止血・駆お血作用があり、黄疸・咳血・血便・血尿・無月経・歯痛を改善する薬方に用いられる。

その他

現在は花よりも枝や樹皮が薬用につかわれている。柳枝の薬性は苦寒。 利尿・鎮痛作用があり、風邪や腫脹を治す。アスピリン(アセチルサリチル酸)が開発された。

暮らしの中での用途や木にまつわる話など

水辺に近いところに育つが、それ以外のところでもよく育ち、枝を垂れ下げた樹形が美しいので街路樹や風致樹として用いられる。

枝葉の形からイトヤナギとも呼ばれる。

軽く、色が比較的薄いので、まな板、張り板、製図版、木魚彫刻材、五番、下駄、マッチ軸木、楊枝などに利用される。材が軟らかいので、箱材にすれば衝撃を緩和するので、輸送用箱材に適していて、壊れやすいものや火薬などの輸送に用いられる。パルプ材としても利用される。炭化すると均一で軟らかい木炭となるので、桐炭同様、絵画用、漆器の研磨用、火薬用に用いられる。

落葉高木。雌雄異株。

太い幹は直立するが、細い側枝は枝垂れる。樹皮は灰白色、縦に割れ目が生じる。

葉は線形で細く先が尖り、長さ10㎝前後、葉縁には細かいきょ歯があり、葉の裏面は帯白色。

虫媒花。尾状花序。早春に葉と同時かそれより早く咲く。黄緑色の花の基部には小さい葉が数枚ある。雄花序は4㎝ほど、雌花序はそれより短い。雄花の雄しべは2で葯が黄色い。雌花の雌しべ1の柱頭は2裂し、花柱は短い。

果実は朔果、5月頃に熟し、種子には長い綿毛がある。種子は風で散布され、アレルギーになりやすいため街路樹には雌株を避けるので、雌株は少ない