科・属名

バラ科 Rosaceae

カナメモチ属 Photinia

学名

Photinia serrulata Lindl.

英名

Low Photinia、Japanese photinia

和名の由来

カナメモチは、材が硬いので扇の骨にすることに由来し、モチノキに似ていることによる。オオカナメモチはカナメモチよりも葉が大きい。

学名の由来

Photinia ギリシャ語の「輝く」の意。葉に光沢があるため。Serrata 細かいきょ歯があるため。

木の特性

分布

中国、台湾、フィリピンなど東南アジアに分布。

日本では本州に希に自生、奄美大島、沖縄などに分布。

照葉樹林の低木層を作る。広く栽培される。

形態

常緑小高木。

枝は株立ちする。カナメモチより大型。樹皮は暗褐色-灰褐色、成木では不規則に剥がれる。葉は革質、互生、長さ15㎝ほど、葉縁には刺状の細いきょ歯がある。

幼葉は帶紅色、成葉になると緑色。新葉が出てから古い葉が紅葉して落ちる。葉は堅く、乾燥に強く、日当たりを好む。晩春から夏に複散房花序で頂生、白色で小さい5弁の花を付ける。

雄しべは20、2輪に生じ、外輪のものは花弁より長く、内輪では短い。葯は帶紫色。雌しべは2、希に3、基部で合着。秋に球形の果実は赤く熟す。種子は1、長さ2㍉、卵形。

生薬

生薬名

石南草 神農本草経(下)はPhotinia serrulata Lindl.で同じ

使用部分

採集時期・方法

夏に採取し、洗浄して日で乾燥する。或いは生のものを適宜使用する。

色・味・香り

褐色。ほとんどにおいがなく、味は苦く、油っぽい。

撰品

肥大した成葉で、緑色の濃いもの。

主な薬用成分

prunusin(加水分解して、青酸を生ずる。)urusolic acid

公定書

日本薬局方 ―

  局外生規  ―

  中共薬典  ―

漢方例

麻黄湯(傷)、麻杏甘草石湯(金)

薬性・薬味

辛、平

応用・利用

鎮痛・利尿・強壮の作用があり、痛風・リュウマチの痛み・腎臓病に用いる。

暮らしの中での用途や木にまつわる話など

公園樹、庇陰樹として植栽。民間で、乾燥した葉を関節痛、偏頭痛、強壮に用いる。庭木、 材が硬いので細工に用いる。ヒロヘリアオイラガの食樹。葉は漢薬とされる。